夜のピクニック
- 2018/10/26
- 06:55
95年に本屋大賞を受賞した恩田陸さんの著書。
ある高校で伝統的に、修学旅行の代わりとして行われている、歩行祭。
この歩行祭は、
全校生徒が朝の8時から、次の日の朝8時まで
80kmもの道のりを踏破するという過酷な行事。
コースは3コースあって、
今年は学校から出発して、学校に帰ってくるというコース。
3年生たちは、この過酷な80kmを誰と歩くか考え、
3年間の思い出を語らいながら歩くことが伝統となっている。
また、運動部の生徒たちは、
日が変わって自由歩行とされる残り20kmの区間を走って、
順位にもこだわるという伝統もある。
主人公の甲田貴子と西脇融は、
貴子が融の父親の浮気相手の子どもという複雑な関係の同級生で、
これまでお互いの存在を知りつつも、
憎悪の対象であったり、
どう話していいのかわからなかったり、
どこか気になる相手だったりと、
否応なくお互いの存在を意識し続ける毎日。
そんなお互いを意識しつつも、
半径3m以内に近づこうともしない二人を、
周囲の友達たちは、
本当はつき合っているのかとか、本当は好き同士なんじゃないかと疑い、
くっつけようとする。
貴子は、
受験で忙しくなる前のこの歩行祭で融と話さなければ、
腹違いとはいえ、
唯一のきょうだいなのに二度と話すことなく一生を過ごすことになると、
ひとつの賭けを考えていた。
高校生の行事の思い出や、微妙な人間関係、
子どもながらの恋愛感情、
歩行祭という非日常で80kmという途方もない距離を歩き続けているという
疲労感の中でしか語られないであろう胸の内、葛藤や戸惑いの描写が、
自分の高校時代を思い返させてくれて、
懐かしい気持ちで読了できました。
朝5時起きのいと
ある高校で伝統的に、修学旅行の代わりとして行われている、歩行祭。
この歩行祭は、
全校生徒が朝の8時から、次の日の朝8時まで
80kmもの道のりを踏破するという過酷な行事。
コースは3コースあって、
今年は学校から出発して、学校に帰ってくるというコース。
3年生たちは、この過酷な80kmを誰と歩くか考え、
3年間の思い出を語らいながら歩くことが伝統となっている。
また、運動部の生徒たちは、
日が変わって自由歩行とされる残り20kmの区間を走って、
順位にもこだわるという伝統もある。
主人公の甲田貴子と西脇融は、
貴子が融の父親の浮気相手の子どもという複雑な関係の同級生で、
これまでお互いの存在を知りつつも、
憎悪の対象であったり、
どう話していいのかわからなかったり、
どこか気になる相手だったりと、
否応なくお互いの存在を意識し続ける毎日。
そんなお互いを意識しつつも、
半径3m以内に近づこうともしない二人を、
周囲の友達たちは、
本当はつき合っているのかとか、本当は好き同士なんじゃないかと疑い、
くっつけようとする。
貴子は、
受験で忙しくなる前のこの歩行祭で融と話さなければ、
腹違いとはいえ、
唯一のきょうだいなのに二度と話すことなく一生を過ごすことになると、
ひとつの賭けを考えていた。
高校生の行事の思い出や、微妙な人間関係、
子どもながらの恋愛感情、
歩行祭という非日常で80kmという途方もない距離を歩き続けているという
疲労感の中でしか語られないであろう胸の内、葛藤や戸惑いの描写が、
自分の高校時代を思い返させてくれて、
懐かしい気持ちで読了できました。
朝5時起きのいと
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